[
良質な水…?
]
|
暑いですね〜。夏だから当然でしょうけど、水辺が恋しい季節です。 先月のこのコーナーで、地球に存在する水について書きました。今回は「良質な水って…?」について少し書いてみます。 皆さんもご存知の通り、ここ数年水ブームですね。身体に良い水と言うことで、温泉水やアルカリイオン水、還元水、ミネラル・ウォーターに深層水などなど…。 いったいどの水がどうなんだ…? そんな風に感じてしまいます。 そこで思い出してください。中学生くらいの時に理科で習ったと思うのですが、「水はph7! 中性です!」と言う定義があったことを…。 簡単に言うと、温泉水などの効果は、その水に含まれる物質(ミネラルなど)によるもので、アルカリイオン水なども同じです。水は常に中性で、その中に含まれる微量物質がアルカリや酸を示す物質だと言うことです。硬度の高い水(硬水)はナトリウムやカルシウム、マグネシウムなどが多く含まれているため機能系ミネラル・ウォーターと呼ばれますが、これも水に含まれる物質の効果です。水本来が作り出す効果ではないと言えますね。 では、「水のよし悪しとは…?」 まず、良い水=キレイな水と言えるでしょう。 キレイな水とは、もちろん汚染されていないことが第一条件。生活・農業・工業などからの廃水はもちろん、排気ガスなどの大気汚染も水を汚染すると言われています。 こういった汚染された水は、分子が不安定で、ちょっとしたきっかけでトリハロメタンなどの物質を発しやすくなるそうです。すなわち「良いな水」は、キレイで安定した、他の形に変化しにくい水を指すと言えます。水は肌理(キメ)が整っていて、分子が小さいほど変化しにくくなります。 例えば、長い年月をかけて凍りながら肌理を整えた氷河などは、気温が少しくらい上がってもとけにくいそうです。また逆にこういった氷がとけた水は、安定した凍りにくい水でもあるそうです。 私たちの体内に存在する水(生体水)にはマイナス80℃でも凍らない水があります。だから寒いところでも身体が動くのですね。(笑) 運動などで足に痙攣(けいれん)を起こした経験のある方も多いと思います。またこの時季、熱中症や日射病など特に注意が必要ですね。これらのトラブルを起こさないためにもキレイな「水」を常に摂取する必要があります。 よく、汗をかいたので水と塩を摂ると良い…などと言われますが少し変ですね。 海水(塩水)を一気に1g飲むと、脱水症状で倒れてしまいます。汗は塩辛いから体内の塩分が減少しているので塩を…これは、体内で活躍したアミノ酸なのが汗と一緒に排泄され酸化作用により塩辛くなっているだけで、体内の塩分が出たわけではないそうです。 要するに塩を取る必要はなく、キレイな水をしっかり摂ることが何より重要なのだそうです。 海に…山に…プールに…楽しい夏を過ごしましょう〜。 あっ、そうそう〜水を忘れないように…。
今回のお話しは、水の研究所「オーブス」様の水の話しを参考にしています。
2005/08/11(木)
|
|